『千と千尋の神隠し』「ニギハヤミ コハクヌシ」と「ニギハヤヒ ノミコト」
おなようございます、ヒーラーの熊木幸奈です。
*『千と千尋の神隠し』名を奪い支配する* 前回の続き。
真の名前と本来の姿(力)も奪われていたハクが、
後半で、真の名前を思い出したことで、本来の力を取り戻すことになります。
↑ジブリスタジオから画像引用
その真の名前が、「ニギハヤミコハクヌシ」
千尋ちゃんも神様みたい!と言っていましたが、
「ニギハヤヒノミコト」がモデルなんじゃっ??!
饒速日尊(ニギハヤヒノミコト)は、相当、謎めいた神様です。
先日、関西巡礼旅⑤でも行きましたが、 実際に祀られている磐船神社の伝承には、
天照國照彦天火明奇玉饒速日尊
(あまてる くにてるひこ あめのほあかり くしたま にぎはやひのみこと)という長〜い名前を持っています。
また、少し離れた所にお墓まであり、実在したんじゃ??とまで思ってしまいました。
ですが、古事記や日本書紀には一切書かれておらず、
今の日本ではそれ以外の古史古伝は認めないので、偽書扱いとされます。
つまり、それ以前に書かれていた先代旧事本紀などの古史古伝・口伝の伝承には存在していたのに、
そこに書かれている神様は封印されてしまったわけです。
記紀以外の古史古伝や文書口伝、神社の伝承からは、
神武天皇(イワレビコ)よりも先に天から降り立って、 大和の地(近畿)を統一していたとされています。
なので、ニギハヤヒこそが古代日本の統一王だと。
ただイワレビコ軍が攻めてきた際に、あっさり譲り明け渡した神様であり、
天界出身でアマテラスの孫にあたる存在。
天孫降臨したのはニニギの兄のニギハヤヒだとかいう説もあります。
そして、この長い名前の解釈は、
アマテラス、スサノオ、ツクヨミの三氏族を束ねる存在だという意味が込められているため、この長い名前になってしまったという。
また古史古伝のホツマツタエ文献では、日本の最初の太陽神・天照大神はアマテルカミという男神とされています。
ちなみに、その皇后が瀬織津姫(セオリツヒメ)だと。
瀬織津姫のことは関連ブログへ
なので、ニギハヤヒは真の名前を奪われた上に、歴史からもその功績を消され、完全に封印されてしまったように私には感じられてしまうのでした。
また、映画のハクの本来の名前、「ニギハヤミコハクヌシ」のコハクヌシと言う部分は漢字が出ていないのでわかりませんが、
アンバーの琥珀(コハク)であれば、この宝石は「太陽の石」とも言われており、
天然樹脂が化石化して宝石となったものなので「太陽のパワーを閉じ込めた石」と言う意味があるそうです。
と言うことで、本来は太陽神のアマテラスだった男神ニギハヤヒの封印というのとリンクしてしまいます。
まさに「ニギハヤヒノミコト」は、神隠し、、、
また、ニギハヤミコハクヌシという名前は、
ニギハヤヒ以外のもうひと柱の神様を指すという解釈も出来そうです。
その神様が「瀬織津姫」です。
瀬織津姫もまた歴史からその名を消された重要な神様であり、
川神、瀧神、龍神。
さらに白蛇神とも言われる場合もあるそう。
(弁財天さんと同一視される神社があるからなのかも)
ニギハヤヒと同一視される見方もある「大物主」。
先日、その大物主が主祭神である大神神社に参拝に行きましたが、蛇神をお祀りしていました。
龍と蛇は同一視される場合もあるので、龍蛇神の可能性もあります。
なので、瀬織津姫(セオリツヒメ)も饒速日(ニギハヤヒ)も重大な神様なのに、
二人とも消されていること。
龍蛇の化身という共通点もあったり、、、。
なので、ハクであるコハクヌシが中性的に描かれているのは、その二柱を統合した存在なのか、、、
という見方も出来るわけです。
そして、なんと!元伊勢 籠神社の絵馬には、
何故か、夫婦神として書かれています。
「市杵島姫」は「瀬織津姫」と同一視されているのですよね。
この封印を解くことで何か日本も変わってくるのかも?!!(笑)
さらには映画『君の名は。』
神様の男女の入れ替わり、
瀬織津姫の水神・龍系の要素が強く出ているように感じてしまう作品です。
こちらは次回にでも書きたいと思います。
ではまた。
熊木幸奈
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