世界が沈まないうちに


こんにちは、熊木幸奈です。 


 白馬公演の合唱は無事、大成功で終えることができました。 

 このようなご時世の中、遠方の方々にも足を運びいただき、深く感謝いたします。

有難うございました。


 前日の練習から、今までに使ったことがない(もしくは久々使った)というくらいの集中力で臨みました。 

 この集中力は先々が見えたり、視界が実は広がったりする不思議な感覚でした。 

ある種の覚醒状態なのかもしれません。


 前日の12時間練習や当日のゲネプロ(リハーサル)で、急遽、新しく覚え直したり、配置を覚えたり、色々と同時に意識する点や記憶しなければならないことなどが盛り沢山でした。 

 当日の15時スタートの本番まで氣を引き締めた良い緊張状態で臨みました。 


 もちろん、細かなうまくいかない部分や技術的にはまだまだな部分もあるのですが、 それでもそれをカバーするだけのエネルギーがあったように感じました。 

 観客の中には感動して泣いている方や団員の中でも涙を堪えられずなんとか歌っている方など いろいろな想いを抱きながら歌い切った記念すべき日本初公演でした。


 後から思うと、ほんとうに奇跡的で、このご時世で貸してくれる会場関係者やトップのサポーターの方々、団員たちの努力や信念・コミットの強さ(今、実現する意義)、観客の方々、見えない存在のサポートなどなどの様々な計らいによって、奇跡的に実現したようです。 


 そして、ほんとうに『新たな出発』に向かったんだと思いました。


 今回のタイトルが、『新たな出発 〜花咲く宇宙のその先へ〜』だったのです。 

それにぴったりの選曲10曲+アンコール曲で。


 最初のオープニング曲はそれを象徴する歌で「ひとつの朝」でした。 この曲の歌詞が色々とリンクすることが多かった感じでした。


 「世界が沈まないうちに、さぁ、方舟に乗って旅立とう、あのノアたちのように、旅立とう〜」と始まります。 

 この世界はどんどん自然から離れ不自然となり、宇宙的調和からズレた状態に落ちてしまっています。 


 それに気づいている人たちは調和や平和を取り戻そうとしていますが、 自分の内面の調和も取れないくらい複雑で混乱した状態になってしまいました。 

 だから、私の活動全般は、何かがおかしいと異変に氣がついた人たちだけでいい、 少しでも目醒めた人たちから調和の輪を少しでも広げようと思っています。 


 その活動は人ぞれぞれです。 

 私自身の今やりたい事で、できる活動をやろうという想いでやっています。 


 そして、私たちの合唱活動を含めた活動はいつどうなるか分かりません。

それはどなたにでも言える事ですね。 


 けど、それに怯え、はじめから諦めて何もしないのではなく、 こんな世界・社会はもうダメだと投げやりになったり、否定して戦うのではなく、 そして、信念を押し潰されて、やりたくないことをやり続けるのでもなく、 この混沌とした中でどうしたらできるのか、と考え感じて、それに必要な柔軟な対策をして、 ほんとうに幸せな新しい世界を目指したいと思います。 


 そして、「もし明日、死ぬとしたら、今、なにをするのか。したいのか。」と自分に問いかけながら、、、 死なないために自分を偽って生き長らえるのではなく、 もっと本氣で、生きたい世界の実現に向けて生きたいです。 


 ではまた。

 熊木幸奈